2002年日本と韓国の共同開催となったワールドカップの決勝トーナメント1回戦、
韓国vsイタリア戦で主審を務めた元審判バイロン・モレノ氏が、
当該試合での誤審を認めたとする記事が出ました。
目次
2002年日韓W杯決勝トーナメントでの悲劇。バイロン・モレノ氏がエクアドルのテレビ番組「フットボル・シン・カッセッテ」で語る
母国エクアドルのテレビ番組「フットボル・シン・カッセッテ」で予告が流れたようです。本編は日曜に公開予定との事。
あれから17年が経ち、現在のバイロン・モレノ氏が当時の状況を語ります。
当時リアルタイムで試合は見ていましたし、動画で振り返ってみても見逃されているファウルは多いのではないかと思っていました。審判の判断が試合では絶対なので結果が覆るわけではないですが、複雑化していくサッカーの試合の今後に警鐘を鳴らす話題となりそうです。
イタリア代表が韓国代表と対戦して、イタリアの選手たちがあまりの韓国の選手たちのラフプレーぶりに激怒したと聞いたことがあります。
日韓戦はSAMURAI BLUEでも伝統の一戦ではありますが、
正直選手たちが怪我をされては困ると思ってしまったのは、
確かこのころからだと思います。
Byron Moreno “Si era roja la de Zambrotta”
Byron Moreno “Si era roja la de Zambrotta” avance de la entrevista que estará disponible el día domingo.
Byron Moreno 17 anni dopo: «Su Zambrotta era fallo da rosso»
anteprima dell'intervista che sarà disponibile domenica@zazzatweet @MaxCordaro @Gazzetta_it @PaoloCond pic.twitter.com/naHyrLD1uo— Fútbol Sin Cassette (@f_sin_cassette) May 3, 2019
エクアドルと日本の時差は、日本の方が14時間進んでいるので
インタビュー公開は月曜になるのでしょうか。
Twitter:Fútbol Sin Cassette
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元審判のバイロン・モレノ氏の韓国vsイタリア戦での誤審告白
日本時間で6日月曜に下記動画が公開されました。エクアドルの公用語はスペイン語で何を言っているかは正直わかりませんが、タイトル英語のconffesionは告白、懺悔などという意味なので、やはり前述の記事で出ていたように誤審があったことを認める内容なのではないでしょうか。
World Cup Scandal korea-Italia conffesion; Byron Moreno Confessione 2002
サッカーニュースの記事を見てみると、イタリアのジャンルカ・ザンブロッタ選手に対する
韓国のファン・ソンホン選手のタックルはレッドカード相当のものだったが見逃してしまったと誤りを認めたようです。
試合の動画を見る限り、他にも見逃されたファウルはあったように思いますが、基本的には主審として良くやったと自信を評価しています。
仕方ない事はあるにせよ、ワールドホーム決勝トーナメントという非常に重要な試合を
退場者を出し荒れたものにしてしまった審判の力量には疑問の余地があると思います。
ファウルや審判が目立ってしまう試合は往々にしにあまり良いゲームではありません。
VAR時代に突入しての判定の意義、誤審問題について
現代サッカーはよりスピーディーに、より激しく、戦術なども複雑になっていっています。それに伴い、主審や副審だけでは正確なジャッジを行うことが難しくなってきました。人間の能力の限界を補うように、ゴールラインテクノロジー(GLT)やビデオアシスタントレフェリー(VAR)などの制度が導入されています。
モレノ氏のそこで行われていたであろうファウルが見えなかったといった趣旨の発言は、当時においてもある意味で理解のできる状況ではあります。GLTやVARなどがもしあれば、少し違った結果になっていたかもしれません。しかし、制度はあくまで審判の判断をアシストするものであり、重要なことは審判自身の資質にあるのではないでしょうか。
VARを行使しても疑問の残る判定で物議を醸した試合もありましたし、試合トータルでの審判のコントロールは今後も課題になります。
一ファンとしては、判定や悪質なファウルに煩わされることなく、ただただ素晴らしい試合、プレーを見たいと願っています。