世界のボランチへ!中山雄太のプレースタイルとは??、なかやまゆうた

今回は東京オリンピックの日本代表候補として名前があがったのが記憶に新しい、現在オランダリーグのPECズヴォレ所属の中山雄太選手についてご紹介します。

高さが求められるポジション 身長とプレースタイルは?

中山選手は茨城県龍ヶ崎市出身で1997年2月16日生まれの現在22歳です。

身長は181cm、ポジションはDF・MFと公表されています。

その通り、本職はボランチでありながらディフェンスとしても、181cmという高身長が活かされるセンターバックのポジションをもこなせるマルチな選手です。

一言で言うなら、守備的ポジションを複数こなせる攻撃的な選手と言えるでしょう。

つまり、攻撃的な能力を持つ中山選手は守備のポジションでその能力を発揮しているのです。中山選手の特徴といえば、まずは複数のポジションをこなせるということがあげられます。

Jリーグ、柏レイソルの時にはセンターバックやサイドバック、ボランチまでこなしていました。

元々、柏レイソルユース時にはボランチをしていたということもあり、広い視野と正確なボールコントロールからキック、ゲームメイクのセンスを感じさせていた若手の選手です。

本来ゲームメイクや試合の組み立ては、普通であればボランチの選手が担当する事が多い中で、中山選手はセンターバックやサイドバックの位置からも全うできるのです。

その能力の高さは素晴らしいものがあり、そしてとても器用な選手だという印象です。

そして中山選手の最大の特徴が、利き足が‘‘左’’である事でしょう。センターバックからの組み立てが上手いのは左利きだからというのが大きいと思います。

右利きの選手とは違った、ボールのコントロールやボールの持ち方、視野の広げ方が出来るからです。そのため相手選手としては、パスの出所やボールの取り所が狙いにくい状況になります。

何より、左利きセンターバックの選手は珍しく、また日本には少ないとても貴重な選手だと思います。

中山選手がボランチとしても活躍しているのは、ミドルシュートが得意でコミュニケーション能力も高く、状況判断に優れているからなのでしょう。その器用なプレーにこれからも磨きをかけて行って欲しいです。

さて、中山選手のようにマルチにプレーをしている選手は実は他にもいます。少しだけご紹介すると、日本人選手では最近投稿した板倉選手、有名どころでは長谷部選手がいます。

そして海外チームからは外せない、FCバイエルン所属のドイツ代表 ヨシュア・キミッヒ(Joshua Kimmich)選手がいます。

キミッヒ選手の公式ページにはポジション・右サイドバックと記載されていますが、ボランチとしてプレーしている試合も多く、そのパフォーマンスも素晴らしいものです。

中山選手は、キミッヒ選手のようにボールを動かして試合(攻撃)の組み立てをするのが得意な印象があります。

中山選手がセンターバックからパスで組み立てられるという点で、他にも海外からはFCバイエルンのマッツ・フンメルス(Mats Hummels)選手やFCバルセロナのジェラール・ピケ(Gerard Piqué)選手などが、プレースタイルが似ているかもしれません。また、現代サッカーではそれらがこれからは必要な能力になってくるのでしょう。

そもそもですが、プレーできるポジションが多ければ、選手としての能力が分散されてしまってプレーも伸びない気がしますが、、複数のポジションをこなせるのはやはりすごいですね。

監督やチームにしてみれば、1人の選手に対して色々な選択肢を考えられるので、やはり選手として有能だというのがわかります。様々なフォーメーションや攻撃スタイルに対応できるのはさすがプロですね。

戦況を読む力があるので、その冷静な判断と頭脳プレーにさらに磨きをかけていって欲しいです。



柏レイソルから世界へ?! ズヴォレ移籍の移籍金の秘密は?

さて冒頭で中山選手の現所属チームについて触れましたが、もう少し詳しくご紹介します。

PECズヴォレはドイツのお隣、オランダの東部にあるZwolleという街にあるサッカーチームです。歴史あるチームでスタジアムを含め、趣のある建物が印象的です。その規模はコンパクトでありながら、バーが併設されていたりと、サッカー観戦者に嬉しい設備があったりします。

ちなみにですがPECズヴォレのスタジアムから、車で5分ほどのところにSVズヴォレというグラウンドもあるのですが、こちらはオランダのアマチュアチームのグラウンドですので、観光の際にはよく確認してください。

当時中山選手の移籍が決まった際のPECズヴォレの監督は、ヤープ・スタム(Jaap Sram)監督でした。元オランダ代表で現役時代には、オランダ史上最高のディフェンダーと言われていた人物です。最近までオランダ・フェイエノールト(Feyenoord)で監督をしていました。(ちなみにこちらは過去に小野伸二選手が所属していたチームとして日本でも有名ですね。)

中山選手が移籍してから約7ヶ月ほどは共に戦っていたので、ディフェンダーとして監督から吸収した事がたくさんあったのではないでしょうか。近い将来、最高のディフェンダーから得たプレーを披露してくれるのが楽しみです。

さてチームの紹介が少し長くなりましたが、中山選手の気になる移籍金についてお話しします。

以前の記事でも触れていますが、オランダのような中堅クラブにおいて最大のメリットとその弱みは、大規模なクラブに比べて資金源が弱いことの代わりに、有名クラブへのスカウトの多さがありました。

中山選手の所属するズヴォレでも同じことが言えるでしょう。

ずばり、オランダへの移籍金は1億円であったと言われています。

そして当時中山選手にはズヴォレの他に、国内から鹿島アントラーズや名古屋グランパスからもオファーがあったとされています。

この話の裏で面白いなと思ったのは、柏レイソルは国内両チームに対しては3,4億円の移籍金を提示し、一方ズヴォレには約1億円の移籍金を提示して成立に至ったという事です。

つまりこの一連のやり取りから、柏レイソルというチームは、国内クラブ相手にはしっかりと高い金額を提示する事で、チームへ防御線を張って、でも選手の海外移籍に関しては邪魔はしないようにしたという事です。選手の成長を応援し、海外進出の背中を押してくれる、そんなチームだという印象でした。

それに加え、中山選手はユースから大事に育ててきた選手の一人です。可愛いわが子を他の国内クラブに引き渡すのは親心に似た苦痛もあったのかもしれません。

そして柏レイソルは‘‘柏から世界へ’’という、海外に対しては特に意識の強いチームである事も有名ですね。その通り、現在では日本代表の酒井宏樹選手や伊藤純也選手など、すでにたくさんの選手が海外へ飛び立ち活躍しています。

そんな環境で育った中山選手本人も、海外へ飛び立ち活躍したいという夢があったのかもしれません。



日本代表に選出!オランダ移籍では怪我と厳しいベンチ外

オランダ移籍後(移籍から半年後の2シーズン目の)初の開幕戦で、左サイドバックとしてポジションを掴み取りました。慣れないヨーロッパ生活も同時に始まった中での快挙となりました。しかし大変残念なことに、出始めて間も無くして怪我を負ってしまいました。こちらは怪我をしてしまったと思われる試合です。

これを皮切りにベンチ外の日々が続いてしまいました。しかし、そんな中でも日本代表に選ばれたことはいい意味で大変驚きのニュースでした。プレースタイルの項目でお話しした通り、中山選手の状況判断能力や試合の組み立て能力、左利きという強みなど、この世代の中では断然1番のディフェンダーだからでしょう!

そして、9月29日の試合からベンチ入りを果たし、10月20日の試合から見事スタメン入りし復活しました!↓

怪我はつきものとはいえ、それを乗り越え活躍しているメンタルの強さはさすがですね。



中山選手は完璧主義?中学と高校はどこの出身?

さて中山選手の出身校ですが、中学校は竜ヶ崎市立愛宕中学校を卒業しており、高校は県立柏南高校を卒業されています。こちらは進学校として有名な高校で、柏レイソルの練習場が近くにあります。実は柏レイソルの下部組織に所属している選手の多くは、柏日体高校が柏レイソルと提携している事から、こちらの体育高校に通っている人が多いのですが、中山選手は進学校である柏南高校を当時一般入試で受験・合格し、入学しました。

柏南高校は教育の重点目標の1つとして「文武両道」を掲げています。その通り、文武両道を意識して、勉強もがんばった上でサッカーに励みたいとの考えが中山選手の進路選択に影響したようです。ご両親とも学校の先生をしてるようなので、勉強のサポートも厚かったのでしょうか。とはいえ、プロレベルでのサッカーと勉強の両立は考えただけで本当に大変ですね。しかしそれでもくじけず、プロになり、現在ではヨーロッパ、そして日本代表選手にまで上り詰めていて、まさに文武両道を実現したのではないでしょうか。



中山選手のインスタとツイッターからみるファンとの関係は?

中山選手はインスタ・ツイッター共に使っていて、どちらも比較的更新されており、頻繁にご本人からの発信がチェックできるのはファンにとって嬉しいですね、というところまで意識して投稿しているかはわかりませんが。

中山選手が写っっているインスタグラムを確認すると、

このようにファンとの距離が近く、そしてファンからも愛されている選手なんだなぁと感じます。

以上、オリンピック代表候補として期待の高まる中山雄太選手についてご紹介しました。選手にとって怪我という大きな逆境を乗り越えて、一段と成長した姿をこれからもフィールドで発揮してくれるのを楽しみにしています!