UEFAチャンピオンズリーグの決勝トーナメント【2019/20】

今回は絶賛開催中のUEFAチャンピオンズリーグの決勝トーナメントについてご紹介します。現在サッカーとは関係ないところで話題になってしまっているマンチェスター・シティは優勝できるのか?優勝予想もしてみました。

CL2019-2020: マンチェスターシティは出場禁止?! 1回戦はVSレアル・マドリード!

レアル・マドリードは2020年2月26日、チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦ファーストレグでマンチェスター・Cをサンティアゴ・ベルナベウに迎えます。

いきなりの強豪対決となりました!

レアルは現在ラ・リーガの順位は2位で、1位バルセロナとの勝ち点差は1ポイントと好調なチームです。

でも実は上記チャンピオンズリーグ1回戦目の4日後、3月1日にはラ・リーガでバルセロナとの直接対決も控えています。

ビッククラブの連戦が続き、またどちらも外せない大きな試合です。

試合結果はもちろんですが、選手起用についても注目したいですね。

対して、、、

マンチェスター・シティはグループリーグを1位で通過し、同じくプレミアリーグ2位に現在位置しています。

優勝候補であるこの2チームが決勝トーナメント1回戦で激突することになりました。

しかし、マンチェスターシティは今、大きな問題を抱えていることで話題になっています。

ファイナンシャル・フェア・プレー(通称FFP)のルールを破ったことが原因で、来季から2シーズンのUEFA主催大会の出場禁止と2500万ポンド(約36億円)の罰金が言い渡されました。

そもそもこのFFPとは、移籍金や給与などの度を超えた支出を抑制し、サッカークラブの負債を減らすことを目的に作られたルールです。

2010年より毎年ごとに移籍金や給与などの支出が、チケット・グッズの売り上げ、スポンサー収入などの売り上げを超えることが禁止されていました。

今回、マンチェスターシティが行なった違反は、2012年から2016年の収支報告に関して実際よりも多くの収入を報告したことが主な原因とされています。

つまり、チケット・グッズの売り上げとスポンサー収入などを、儲けてます!という方にサバ読みしてしまったんですね。

金額もかなりの大金ということと、提出された資料も上手く書かれていたのではないかと言われている反面、クラブ側はそのように資金を投じていない事と、収益はきちんと生み出している上で、会計士からの精査を何度も受けていることを主張しています。

このルールが締結される際に、資金力のあるマンチェスター・シティは強く反対していたという事実もあるため、この件についてシティが正当性を主張するのは正直難しいかなという印象です。

またチャンピオンズリーグのFFPを違反することは、プレミアリーグにおいても違反とカウントされます。そのことから、現在ではプレミアリーグから4部に降格するのではないか、とも言われています。

マンチェスター・シティ側が裁判をしていますが、最終決定はスポーツ仲裁裁判書(CAS)に委ねられるようなので、今後どうなるか現在は様子見というところでしょうか。

ただ、今回の件でガッカリしてしまったサポーターも多いのではないでしょうか。とはいえ、クラブ側は「ファンをガッカリさせるような結果にはしない」との強気の姿勢も見られます。

CLに出場したい選手も多く、またマンチェスターシティの契約書には、CLに出場した場合のボーナスもあるので、2シーズンもCLに出場できない事で選手自身の影響も大きいことは簡単に想像できます。

ビッククラブなだけに、今後の所属選手の去就も気になるところです。

レアル・マドリードとマンチェスター・シティは共にリーグ2位と同じですが、それぞれ様々な事情を抱えた中で2チームが戦うので、それもまた面白く、大注目カードですね。

1st レグはレアルがホームなので優勢ではないかと考えられます。

そしてチャンピオンズリーグはホーム&アウェー方式なので2試合を通してマンチェスター・シティの戦い方にも注目です。

レアルのジダン監督、マンチェスター・シティのグアルディオラ監督が同じピッチで指揮を取るだけでも十分に見応えがあり、個人的にはカリスマ性のある2人の監督同士が戦うのも楽しみなポイントです。

CL2019-2020: 今後の試合日程と結果

決勝トーナメント1回戦

組合わせ抽選会@ニヨン:12月16日
ファーストレグ:2020年2月18日、19日、25日、26日
セカンドレグ:3月10日、11日、17日、18日

準々決勝

組み合わせ抽選会@ニヨン:3月20日
ファーストレグ:4月7日、8日
セカンドレグ:4月14日、15日

準決勝

ファーストレグ:4月28日、29日
セカンドレグ:5月5日、6日

決勝戦

@アタテュルク・オリンピヤト・スタドゥ(イスタンブール):5月30日

こちらは現時点での結果です。

2月18日 アトレティコ・マドリードVSリヴァプール (1:0)

     ドルトムントvsパリSG (2:1)

2月19日 アタランタvsバレンシア (4:1)

          トッテナムvs RBライプツィヒ (0:1)

試合結果を見ると、やはりホームのチームが優勢という印象があります。

というのもこちらはドルトムントvsパリSGのハイライト動画です。

試合内容はもちろん注目ポイントがたくさんありますが、冒頭のドルトムントサポーターのこの人数と空気感が異様で、ホーム戦の強みが前面に出ているなと思います。

そして個人的に最近大注目の選手の一人が、このドルトムントのErling Braut Håland(アーリング・ブラウト・ハーランド)選手です。

現在19歳でありながら、初出場から6戦9ゴールと大活躍中の選手です。

初出場の試合の現地実況で、”ベイビーフェイス”と呼ばれていたのがとても印象的ですが、その活躍ぶりは私たちの予想を大きく上回るもので、その試合から一躍彼の名は知れ渡ることとなりました。

このベイビーフェイスから繰り出される数々のプレーに今後も期待です!!!

CL2019-2020: 優勝予想と順位 ドイツ・スペイン勢があつい!

私の優勝予想はドイツのバイエルン・ミュンヘンとドルトムントです。

バイエルンはグループリーグ6戦全勝と安定しており、24得点をあげた攻撃力は素晴らしいものがあります。

決勝トーナメント1回戦はイングランドのチェルシーですが、バイエルンの本調子であれば勝てる試合かと思います。

その後は、また抽選があるので組み合わせ次第で順位の入れ替えは十分考えられますが、ベスト4には入ってくるチームでしょう。ちなみに他の3チームには、ドルトムント、レアル・マドリード、バルセロナあたりで、ドイツvsスペインの国対決になると予想します。

その他ドイツではライプツィヒ、スペインではアトレティコ・マドリードが1回戦の1st レグで勝利していることもあり、今年はドイツ・スペイン勢が躍動するのではと楽しみにしています。

注目選手は、ドイツでは前の見出しでも紹介したハーランド選手、スペインでは得点王のメッシ選手が今年も大活躍してくれることは間違いないでしょう!

CL2019-2020: 放送権獲得! サッカー観るならDAZNで!

”日本にいながら海外サッカーが観られる”、時代は変わったなぁとしみじみ思うわけですが、DAZNの登場で日本のサッカーファンは日本にいながら欧州リーグを観戦できる、今や最強の環境が整いました。

DAZNでは2018/19〜2020/21シーズンの3シーズンチャンピオンズリーグ放映権を獲得しています。ちなみにUEFAヨーロッパリーグ(EL)、UEFAスーパーカップも放送されます!

全試合の独占放映権を獲得しているので、海外サッカーをリアルタイムで観たいならDAZNから視聴するしかありません。

ここまでくると、別にDAZNの回し者ではないのですが、サッカーを観るならDAZNという世界ができているなと思います。

特に日本では試合映像だけでなく、それに向けたサッカー特集なども多く組まれていて、見所は満載なのでオススメです。

直近では、

2月25日 ナポリvsバルセロナ

          チェルシーvsバイエルン

2月26日 レアル・マドリードvsマンチェスター・シティ

          リヨンvsユヴェントス

とはいえいずれも現地時間で21時からの放送です。時差により日本は朝5時から放送なので、リアルタイムでの視聴は気合が入りそうです。

その後の放送予定については公式サイトより掲載があるので、気になる試合については確認してください! (https://www.dazn.com/ja-JP/l/schedule/)

CL2019-2020: 歴代決勝ボール初代はナイキだった!

チャンピオンズリーグで使用されるボールといえば、アディダスの星型が印象的なサッカーボールですよね。

こちらが今年使用される決勝ボールです。

星の形が浮き出ているようにも見える、とてもオシャレなデザインです。

見出しに書きましたが、実は初代決勝ボールはナイキ社製のボールが使用されていました。

残念ながら初代が見つからず、こちらは2代目の決勝ボールです。

ナイキの代表的なこのロゴマーク・スウッシュの外側に金色のラインがあしらわれていますが、初代はこのラインが赤色のデザインです。

その後3回大会までナイキ社製のボールが使われていましたが、2001/2002シーズンよりアディダス社に変更され、現在の星型でお馴染みのデザインが採用されました。

こちらは2009/2010シーズンのボールですが↓、

 

気付いた方もいるかもしれませんが、この年に初めてボールの縫い目とデザインが一体化され、とても滑らかな質感に変わりました。

これまではデザインの中にお構いなく縫い目がかかっていて、少しゴツゴツといびつな印象がありましたが、この年からデザイン変更されてとても見違えるようになりました。

個人的にはこちらのスタイの方がスッキリしていて気に入っています。ボールデザインの歴史からサッカーの歴史に触れるのも面白いかもしれません。

そして昨シーズンですが、これまでとまた一味違うデザインが採用されていましたね。

星ではなく生地に色がつき、星のデザインとボールの存在感が一新されました。

サッカーボールは正五角形と正六角形が合わさった32面体、というと少し難しいですが。多くの人が白黒のボールをイメージすると思います。

そんな中で、この星型を大胆にデザインし組み合わせたアディダスのボールを、初めて見て、5つのとがった部分を捉えて確かに五角形だ!と気付いた時に感動した方も多いのではないでしょうか。

毎年一新される決勝ボールなので、次はどんなデザインが出てくるのか、それもまたCLのような大きな国際大会の楽しみでもあります。

以上現在注目のUEFAチャンピオンズリーグの決勝トーナメントについて取り上げました。ヨーロッパ最高峰を決める戦い、つまりおそらく世界でいちばんレベルの高い試合が繰り広げられています。歴史的なシーンが生まれるかもと思ったらワクワクしますね。最高のプレーが観られることを楽しみにしています!